静岡保守の会|会報3月号(2018年)

上念司さんの出ている「DHCテレビ」を見ていましたら、「A新聞解約団・成功事例」として『朝日新聞を購読する姉に、古紙回収は出す時重くてたいへんだよね、産経新聞は朝刊しかないから楽になるよと言って解約させました。』と視聴者の投稿を読み上げていました。

ああ、やっといい時代になったなと嬉しくなりました。

平成五年ぐらいの事でしたが、よその会社の二階に事務所を借りて、毎日下にコーヒーと新聞を読ませてもらいに行っていました。

朝日新聞をまともに読んだのはその時が初めてでした。そこに著名な女性作家の戦時中の思い出が掲載されていました。

『戦争が激しくなると私たち女子学生も勤労奉仕で、兵隊たちの工場に連れていかれ、下着を洗わされました』

戦時中はそんなこともあったのだろうか、でもうら若き女学生に自分たちのフンドシなんかを洗わせるのは良くないな、と不快な気分になりました。

その日は仕事もなかったので、昼休みに近所の図書館でこの作家の文章を探すとちょうど元の文章があったのです。

そこには『戦争が激しくなると私たち女子学生も勤労奉仕で、兵隊さんたちの下着になる布を作る工場に連れていかれました。

アメリカ軍の爆撃にあうたびに、工場が水浸しになって布地を洗わされることになりました。』

(正確な文章と違うかもしれませんが)朝日新聞の記事と全く違うのです。

書いてある語句ひとつひとつに間違いはなくても、洗ったものは履いて汚れた下着ではなく布地ですし、洗わせたのは兵隊ではなく、アメリカ軍の爆撃です。

このでたらめに愕然としてこれは大勢の人に知ってもらわなければと思いまた翌日新聞を見るとまたでたらめが、また翌日は違う嘘が。とうとうきりがなくて告発を諦めてしまいました。

しばらくして「朝日新聞をたたきつぶす板」というサイトを知りました。そこには幾百もの朝日の捏造が載ってはいましたが世間に広まることはありませんでした。

当時、なぜこの女性作家が抗議しないのか、訂正を求めないのかが疑問でしたが、あとで朝日新聞にたてつく者は作家などはもちろん、高名な学者も新聞記者から恫喝をうけ、社会から抹殺されていったことを知りました。

朝日新聞については各位の思うところを実践されてほしいと思いますが、本稿では未だ誤解されている勤労奉仕・挺身隊について述べたいと思います。

世間ではNHKなどのテレビドラマの影響で勉学の道を閉ざされ強制的に働かされたという感じがありますが、実際には合唱などのレクリエーションの時間があり、また作業の意義を学んで誇りをもって取り組んでいました。

物資の欠乏などのため作業効率は落ちて行ったでしょうが、驚くほどに終戦間際まで計画に基づき生産は続いたようです。

沖縄特攻に向かった戦艦大和に積まれた物資の多様さにもそれは表れています。

黒澤明監督の「一番美しく」という女子挺身隊が誇りと喜びを持って光学機器の生産に従事する映画があります。

国策映画だと批判する人もいるでしょうが監督は勇気を持って、はっきりと「私の一番かわいい映画だ」と述べていました。

また勉強する時間がなかったという人にもたくさん会いましたが、勉強する人はしたでしょう。

私は最近、昭和二十年七月発刊の「東三河漢詩人集」などという浮世離れした本を見つけて購入しました。

またこの戦争は総力戦だというのが世界の認識でした。ですから物資豊富な英米の少国民も、勤労奉仕、学徒動員に参加していったのです。

以上 会報三〇年三月号



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