静岡保守の会|会報11月号

食欲の秋、収穫の秋ということで、まちの軽トラ市に参加しました。土曜日ということで人通りはまあまあありましたが、通る人が買うというよりも出店者同士が、買ったり世間話をするのんびりしたものでした。

私の隣には、話好きのおばあさんと寡黙なご主人という老夫婦が野菜を売っていました。

おばあさんの話では甥が学生なのですが、バリバリの共産党活動家だそうで、「周りの人たちがなんにも関心もってくれなくて、それでもこれじゃいけないって、ひとりでがんばってるんですよ」とのこと。

微笑ましい甥じまんのはなしだなあと聞いていると、すっかり共産党の話ばかりになってきました。

「共産党を恐いとか言う人がいるけど日本の共産党は他所(よそ)の共産党とはまったく違うの」

「みんなまじめに勉強してる人ばっかり」

「真面目に一所懸命に勉強していて、いやらしいことばっかの政党とは違うんですよ」

いやらしいとはY議員やH議員の事だなと判って笑ってしまった。

相槌をうって聞いていたので、午後には「この人も共産党」と軽トラ仲間を紹介してくれるほど仲良くなりました。

私に説明して言うには、

「戦争は絶対起こしてはいけない、戦時中はひどかった」

「戦争を止めるのは共産党」

「安倍首相に憲法を変えさせちゃいけない」

等々。

ううん、そうか。

いかがわしい、いやらしい人々はもとより話も論争もできない。けれどもこの人たちとは、意思の疎通はできるかもしれない。
そう思ったのです。

以前、保守の会の例会で、先の大戦がなぜ起こったのかをパネルにしてくれという要望がありました。私自身、その点について何度もパネルにもしたし、広報してきたつもりでした。

でも、大東亜戦争に至る道のりは多岐にわたり関連する要因も極めて多かったのです。ところが、この善良な共産党のおばあさんと話をしているうち、何を説明すればいいのかが見えてきたのです。

今年は

「我が国が戦争に巻き込まれないために何をすべきなのか」

という観点で

「なぜ大東亜戦争が始まったのか」

を説明するパネル展を開こうと思います。


 
現代人のほとんどは、長い義務教育の間に知らず知らず「経済崇拝」「階級闘争」史観が植え込まれてしまっています。

共産党はもとより革新政党と呼ばれる人たちと議論をしようとすると、ついこの「史観」の土俵の中にはいってしまう。

「階級闘争史観」を生み出したマルクスは父親から

「おまえは必要以上に利己主義でまったく友達がいない」

と忠告されます。また生涯に渡って金銭のために家族を裏切り続け、弁護士を雇い母親を訴え、娘の相手が資産家であることを聞いて結婚を許しますが、最後にこの婿が没落すると娘は自殺に追い込まれてしまいます。

その「史観」の末が、いやらしく、いかがわしい連中なのです。

そんな連中、シンパは無視して、かえって「戦争反対」を唱える真面目な人々とは協力できるかもしれないと思います。

参考図書―「人間マルクス」レオポルド・シュヴアルツシルト著
竜口直太郎訳 美松書房, 1950



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